初物七十五日?食べると寿命が伸びる?

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ラン
ラン

博士!とんでもないことが分かったっす!

博士
博士

なんだ、そんなに慌てて

ラン
ラン

なんでも、その年に初めて獲れたものを食べると寿命が75日伸びるらしいっす!

博士
博士

あぁ、「初物七十五日」のことだな。

また例の友達に教わったのか?

ラン
ラン

そうっす!

って、博士知ってたんすか?

博士
博士

昔から言われていることだからな。

まぁ、いわゆる縁起物というやつだ

ラン
ラン

そうなんすか?

けど、なんでそんなことが言われているんすか?

博士
博士

ふむ、では初物について説明しよう

初物とは

 ニュースやスーパーなどで「初物(はつもの)」という言葉を聞いたことがあると思います。

 初物というのは、その年や季節に初めて収穫された食材のことです。

 有名な初物ですと、鰹や松茸、茄子があります。

 日本では古くからこの初物が好まれる傾向にあり、その希少性の高さから現代でも高値で取引されています。

初物七十五日の由来

 初物七十五日の由来には諸説あります。

 有名なところですと、江戸時代の死刑囚の話です。

 当時の死刑囚は、刑が執行される前に最後に食べたいものを食べさせてくれる制度が合ったそうです。

 ある死刑囚が、少しでも自分の刑を遅らせようと、その季節には手に入らないものを頼みました。

 そして、その頼んだものの初物が出るまでに七十五日も経ち、それだけ生きながらえたというお話しです。

 少々ネガティブな由来ではありますね。

 もちろん、諸説ある中の一つですから、本当にこの説が正しいかは分かりません。

 私はむしろ、昔の人たちは収穫されたものを自然の恵みとして受け止め、少しでも早くその恩恵を授かろうとし、次の季節まで健やかに過ごしたいという願いから来た言葉なのではないかと思っています。

ラン
ラン

博士は最後に食べるとしたら、何が食べたいっすか?

博士
博士

油ぎっとぎとの肉とチーズがたっぷり詰まった濃厚ソースのハンバーガー

ラン
ラン

うわ、絶対体に悪いっす

博士
博士

最後に食べるんだから良かろう?

初物を食べる時の方角

 初物を食べる時の縁起の良い方角、食べ方というものがあります。

 それは、東、または西を向いて笑って食べるというものです。

 これも諸説ありまして、例えば東を向いて食べる場合ですと、日の昇る方角に向かいお天道様に日々の恵みを感謝するというものです。

 もう一つの説は、東を向いて食べるのは主に江戸より西の人々で、江戸の人たちよりも先に初物を食べたことを自慢しようとしたことが始まりとも言われています。

 西を向いて食べる場合は、仏教の考え方では阿弥陀如来様がいる極楽浄土は、はるか西方にあると考えられていて、阿弥陀如来様へ日々の感謝をするというものです。

 こちらももう一つの説は、さっきの逆で大阪の人たちよりも先に初物を食べたことを自慢しようとしたとのことです。

 どちらの説にしろ、昔の人たちにとって初物というものは、とにかく自分以外の誰かに食べたことを伝えたくなるほど、貴重なものだったということですかね。

現代における初物

 現代でも、初物というのはやはり注目されます。

 テレビでよく見かける初物は、例えばワインのボジョレ・ヌーボーであったり、話題性の高さで言えば、マグロの初セリなんかもそうです。

 前述したように、日本人にとって初物はとても縁起が良いものでして、特に初セリでは様々な人たちがなんとしても手に入れようと、とんでもないお値段で買おうとしていますね。

 もちろん、とんでもないお値段で手に入れた以上、それだけ注目もされますし集客も望めるでしょう。

 何より、素晴らしい初物を手に入れたというだけで、日本人からするととても箔のつくことなのだと思います。

ラン
ラン

博士、ウチでも初物食べるっすよ

博士
博士

ん?

今で言うと、牡蠣とか鱈かな?買ってきたのか?

ラン
ラン

このもらったミカンで作った冷凍ミカンっす。

今年初めて食べるっすよ。

博士
博士

ん〜、ちょっと違う

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